フリーランスの立場で仕事をするメリットの一つは、複数の仕事が掛け持ち可能な点にあります。一つの仕事では報酬が限られていても、複数を同時にこなせば得られる収入は格段にアップします。しかし欲張って多くの仕事を引き受けてしまうと本人が苦労します。
仕事の処理能力以上に多くの仕事を掛け持ちした場合には、時間管理が大変です。場合によっては仕事の予定が重なってしまい、責任が果たせないリスクが時として起こります。そうなるとクライアントからの信用を失ってしまい、これからのフリーランスの仕事に大きな悪影響が及びかねません。そのため時間管理は厳密に行うと共に、能力以上に多くの仕事を引き受けるのは控えるように注意を要するでしょう。もしクライアントからぜひ仕事を引き受けて欲しいという強い要望があったとしても、スケジュール上引き受けることが難しいのであれば断る勇気も大切です。事情を話せばクライアントも納得してくれるはずです。
仕事を引き受けたにもかかわらず完遂できない場合の問題の重大さを考えれば、仕事を断って多少クライアントからの印象を悪くするのも致し方ありません。また余裕の時間管理でフリーランスが仕事を掛け持ちしていても、想定していないトラブルで予定の時間に間に合わないという事態は往々にしてあります。起こりうる多様なパターンをあらかじめ想定し、緊急でも対応できる時間管理を行うと、予定の重複による影響を最小限に抑えられます。